こやはん

こやはんはFGO系YouTuberの中でもトップクラスの配信者である。

もともとはアップメディアという企業に所属し、攻略動画などを担当していたが、現在は独立して個人で活動している。「こやはん」という名前も「攻略班」に由来している。

彼の特徴は、サーヴァントの所持数や課金額、周回数のいずれもが非常に高水準であることに加え、FGO配信者の中でも際立ったトーク力を持っている点にある。

具体的には、課金額は数千万円単位にのぼり、ボックスイベントでは2,000箱を超える開封数を記録するなど、FGO上位層の中でも突出している。彼以上にやり込んでいるプレイヤーは、SNSなどでも少数にとどまり動画投稿に限ると彼よりもfgoをやり込んでいる人間はいない

また、彼の真価はトーク力と企画力にも表れている。例えば、同じくFGO攻略サイトを運営する「神ゲー」の公式チャンネルは登録者数・再生数ともに伸び悩んでおり、アップメディア自体のライブ配信も数千人規模の同接にとどまる。それに対し、こやはんの配信は安定して高い再生数を誇り、公式のFGOラジオすら超える視聴数を記録することもある。これは、彼がFGOに限らず、他のソーシャルゲームやさまざまな趣味を通じて話題の幅を広げ、誰でも楽しめるトークを心掛けているからだろう。

さらに、SNSや時事ネタを適度に取り入れつつ、皮肉やモノマネを交えた柔軟なトークを展開しており、「常識を逸脱しない」バランス感覚にも優れている。コメントの拾い方も巧みで、視聴者の多い中でも話が膨らみそうな内容を的確に選ぶため、視聴者が飽きにくい構成となっている。

とはいえ、あくまで「FGO系配信者」というカテゴリの中での評価であり、トークの内容自体がとびぬけて独創的というわけではない。ネットミームの引用や既存ネタの活用が中心で、発想力という点では「努力型の一般人」という印象もある。

また他のソシャゲ系の動画の例に漏れず彼の配信も一番人気なのはガチャ配信だ。
巨額の課金を伴う「爆死」リアクションといったある種テンプレ的な演出をやっているだけなのだがとりわけ彼の投稿が一番再生されるのは本当に危機的な状況に陥ってると思わせるライブ感とトーク力だろう。
他の投稿者の動画はまぁそもそもほとんど所属が企業だったり機械音だったりするのもあるがこやはん自身の収支面でギリギリという発言が演出であったとしても、そのリアクションや演技力は高く、視聴者に緊張感と没入感を与えている点で、非常に上手い配信者だと言える。

一方で、課題もある。彼は飽き性な一面があり、途中で終了した企画も複数ある。たとえば、縛りプレイで新しくFGOを始めるという「転生したら新米マスターだった件」は途中で終了しており、その後の説明もなかった。また、予想と異なる展開があった場合にサムネイルやタイトルを後から編集して、あたかも予見していたかのように見せることもあり、訂正や謝罪はほとんど行われない。頭の回転が早く、トークでうまくごまかして軌道修正する姿勢は見られるものの、こうした対応により、彼の人格やカリスマ性についてはやや低い評価を与えざるを得ない。

ただ総合的には非常に高いポテンシャルを持っている投稿者だと思う。
本人にその気はないのかもしれないがfgo以外の投稿しても恐らくある程度の成功はするのだろう。