



4.20 点




いわゆるゆっくり解説動画です。この界隈は玉石混交ではあるのですが、彼の動画は非常に詳しく、出典が明らかな「事実」と彼独自の分かりやすい「考察」が提供されています。特に歴史的事象についての解説では、史書の原文(当然漢文です)を示して解説するなど、説得力もあります。また、解説する内容も諸葛亮の5回にわたる北伐から日本史で習う応天門の変、さらには、現代のウクライナ戦争や2022年に発生したゆっくり茶番劇商標問題など多岐にわたります。サブチャンネルでは『孫子』の内容を解説しており、このチャンネルで得られた知識や思考方法は、自分が物事を考える上でも役立っていると感じます。




特に日本史を中心とした解説・考察チャンネルです。
取り扱う題材は偏りがあるものの、よく言えば特定分野に特化しており、その手の動画を見にきている人にとって不足はないでしょう。一動画ごとに内容が充実しており、作業用BGMとして聴くのに最適ですが、倍速視聴などで手っ取り早く情報を収集したい人にはおすすめできません。たまに重複した内容を話すことはありますが、長い動画の中でトートロジーを行うことはあまりなく、きちんと内容が詰まった動画になっているので、等速で吟味しながらの視聴をお勧めします。
解説や考察が多角的な視点から行われているのも特徴的です。ややWikipediaを頼りすぎなきらいはありますが、原典にきちんとあたり、現代ではなく当時の価値観によりそい、陰謀論や論拠の怪しい仮説は取り上げつつも基本的に正史として扱わない。歴史を考察するにあたって必要となる慎重な立場を堅持したまま崩さず、初期からスタンスを変えないところに好感が持てます。
編集方法なども良くも悪くも初期から変わっていません。新しい動画と比べて過去の動画が見劣りするわけではないので、個人的にはこれもプラスの要素です。
含蓄に富んだトークセンスも魅力的です。歴史をそのまま飲み込むための解説ではなく、温故知新で日頃の生活(特にビジネスや社会)での振る舞いに応用できるような考え方もときどきコメントされます。社会人としてそれなりの経験を積んだ方なのだと思いますが、自分を見直そうという気にさせてくれる動画ばかりで、この手の解説動画として最も他者と区別がついている場所ではないでしょうか。
非常に高水準に私の求める動画を提供してくれるのですが、一つだけ気になる点としては(ほぼ難癖になってしまうのですが)、動画編集に慣れているがゆえの手癖なのか、「ああこれはそうですねえ」「まあ」「要するに」といった単語の「乱用」が目立ちます。使用ではなく乱用です。チャンネルの味の部分でもあるトークを担っている要素なので一概にマイナスとは言えないのですが、とくに「まあ」は2~3行に1回登場するレベルの乱用すらあり、長時間視聴していると気になることがあります。また、どの動画を見てもそれなりに使っている単語や用語、ネットミームと思われるフレーズ(「そら教育やろなあ」など)が登場するので、それらに適応できるかがこのチャンネルを最大限に楽しめるコツになるのではと思います。




メインは歴史考察ゆっくり動画です。その他は不定期で作成され、内容も社会問題中心で評価し難いので今回の評価には含めいていません。シリーズ展開は正史三国志や織田信長などで以下はそちらの話です。
良い点は内容がまじめでもYOUTUBE動画として楽しめる点です。信用できる資料を基に考察しているで通説や諸説ありに逃げず歴史と真摯に向き合ってる印象ですが、学者や歴史家のチャンネルに比べ映像や会話のテンポで楽しませる工夫が桁違いです。悪い点は、題材の範囲が狭く歴史トリビアみたいなのも少ないです。漫画・小説の元ネタ探索や効率よく知識を集めたい人は長い動画をみても時間を無駄にします。概略をショートにしても良さが無くなるタイプの動画なのでショートもないです。
個人的には、考察が非常に納得できる内容なので総合評価5点満点です。




主に三国志や戦国時代といった時代の戦争などを考察するYouTuber。一次資料を使って考察するなどウィキペディア丸コピのゆっくり解説チャンネルよりは信頼できる。
ただ時事系の話題なども取り上げたりした際の考察はYouTubeで稼いでいる自分を基準にしている節があるのでかなり雑。
また、不謹慎なネタや迷惑系YouTuberであるナカイドや赤木レイアを持ち上げるなど人格面はお察し。